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偏屈のすすめ [その他?]

PB100158-2.jpg 幻冬舎刊

 まえがきは「日本人で、わたしのブランドを知っている人は1%もいないだろう」で始まります。 フランス生まれの時計師フランソワ‐ポール・ジェルヌ氏の記述と著者の高木教雄氏のANALYZEが交互に書かれています。ジェヌル氏の記述に対して高木氏が分析・解説を行うという形です。基本的には高木氏がジェヌル氏にインタビューしていますが、マスコミ等への発言をほとんどしない氏へのインタビューは、高木氏とジェヌル氏の信頼関係のおかげかと思います。表題の「偏屈のすすめ」ですが、ジェヌル氏の基本姿勢「自分を信じ切ることで唯一無二のものが生まれる」から来ています。 ジェヌル氏は「自分を信じ切る=他人を信用しない」ではないんですよ、興味の無い事は他者まかせで興味のある時計(それもケースなんかには興味が無くて、対象は時計のムーブメント・機構のみ)に全身全霊を掛けて来たからこそ、それなりの成果が出ているのかと思います。 
 この本は書店の「時計コーナー」で見付けました。でも内容は「生き方」なんですよ。でも「偏屈」をすすめられてもなかなか真似できません。
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